フィレンツェ賞展

第22回雪梁舎フィレンツェ賞展

趣旨

 ルネッサンス文化発祥の地、フィレンツェは、世界的な芸術の都です。  このたび、日本国内において活躍しておられる、若い精鋭作家の発掘を目的として、「第22回雪梁舎フィレンツェ賞展」を開催いたします。
 大賞受賞者には芸術の都フィレンツェ留学を通して創作活動を支援し、これからの芸術文化の振興と、芸術家の育成を図ることを目指して作品を募集しております。
 さらに雪梁舎美術館は新たな飛躍を目指して、2014年6月にイタリア国立フィレンツェ美術アカデミアと日本国内としては初となる提携を結びました。これにより「雪梁舎フィレンツェ賞展」を通じた新たな国際交流と、若手作家育成のより強固な体制がととのいました。
 50歳以下、具象系という制限のなか、全国より144点(うち141点出品)の応募があり、厳正なる審査の結果、5点の入賞作品を含む36点の入選作品が選考されました。入賞、入選されました各作家の一層のご活躍を期待しますと共に、ご出品いただきました方々のさらなるご精進を心から祈念いたします。
 「フィレンツェ賞展」は、雪梁舎美術館の設立者であり、株式会社コメリの創業者でもある故・捧賢一が発案し、1999年から開始したものです。第21回展よりこれを顕彰し、新たに「ファウンダー捧賢一賞」を設けました。

展覧会

【新潟】

雪梁舎美術館
 2020年8月8日(土)~9月27日(日)

【東京】

東京都美術館
 2020年10月24日(土)~30日(金)

※両会場とも全入賞・入選作品を展示します。

主催

公益財団法人 雪梁舎美術館

協賛

株式会社 コメリ

協力

国立フィレンツェ美術アカデミア

後援

在日イタリア大使館、イタリア文化会館、新潟県、新潟市、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、読売新聞新潟支局、毎日新聞新潟支局、日本経済新聞社新潟支局、産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、 NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、エフエムラジオ新潟、FM PORT79.0

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応募資格

50歳以下(1969年1月1日以降生まれ)の具象系。
日本国内在住。※経歴、所属は問いません。

申込期間

2020年4月1日(水)~6月1日(月)必着

作品規格

絵画(公募展等に未発表作品)。
S100号サイズ(162.1cm×162.1cm)以内。
壁面に展示可能なもの。
作品保護のため、額(ガラスは不可、水彩・版画についてはアクリルに限り可)または仮額(画面より高さのあるもの)を必ず付けてください。ただし、制作意図を妨げる場合は、展覧会の際に取り外すことができます。

審査員

ミリアン・ペルテガト (国立フィレンツェ美術アカデミア助教授)
土方 明司(平塚市美術館館長代理/武蔵野美術大学客員教授)
真室 佳武(東京都美術館館長)
柳原 正樹(京都国立近代美術館館長)
捧 実穂 (雪梁舎美術館理事長/学芸員)

■フィレンツェ大賞(1点)

3ヶ月間のフィレンツェ市での制作活動を支援。
国立フィレンツェ美術アカデミアでの特別聴講が可能。 (渡航費・宿泊費・食費支給)
※世界情勢をかんがみて、渡航時期等については応相談。
※作品は帰属

■フィレンツェ美術アカデミア賞(1点)

1ヶ月間のフィレンツェ市での制作活動を支援。
国立フィレンツェ美術アカデミアの特別聴講が可能。 (渡航費・宿泊費・食費支給)
※世界情勢をかんがみて、渡航時期等については応相談。
※作品は帰属

■ファウンダー捧賢一賞(1点)

賞金50万円
※作品は帰属

■優秀賞(2点)

賞金30万円

■佳作(10点程度)

■入選

■オーディエンス賞(1点)

※賞の内容、点数及び賞金額は変更となる場合があります。

入選作品リスト

素晴らしき恩寵 フィレンツェ大賞
素晴らしき恩寵
伊藤 晴香

■作家コメント

 「恩寵」とは、簡単にいうと「神の恵み」です。
 賛美歌が聞こえてくるような母子像になったらと思い描きました。
 母親の顔があまり見えないこの構図は、私にはチャレンジでした。

■作者略歴

伊藤晴香(1972年生まれ)
1972年 愛知県岡崎市生まれ
1995年 名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画コース卒業
2011年 個展(伊勢現代美術館、2015年も)
2012年 個展(5/R Hall&Gallery)
2013年 第15回雪梁舎フィレンツェ賞展 入選
2016年 第29回全国絵画公募展IZUBI 佳作
「おかざきの美術100年展」岡崎市美術博物館
2017年 第71回二紀展 女流画家奨励佐伯賞
2018年 第30回全国絵画公募展IZUBI 賞候補
絵画・彫刻 二紀会選抜台湾展(國立臺灣藝術大学)
「第7回 われらの地平線」(日本橋三越本店)
個展(アートリングギャラリー、2019年も)
2019年 安城市、岡崎市 作品収蔵
第73回二紀展 宮永賞
2020年 全国絵画公募展IZUBI Final 優秀賞
個展(イナテック・コスミック・ギャラリー)
公益財団法人泉美術館(広島市) 作品収蔵
薬師三尊像 フィレンツェ美術アカデミア賞
薬師三尊像
丸山 一夫

■作家コメント

 油彩が専門ですが、日本美術に対するあこがれを常に抱いていました。
 十数年前、「仏像を描く」ということに挑戦するにあたって、伝統的な仏画をトレースするのではなく、モデルを置いて写実絵画として制作するということから始めました。そして自分なりの仏画というものを探している段階です。描画方法も含め試行錯誤を繰り返し、まだ道半ばです。
 ずっと観音菩薩像を描いてきて、如来を描くのはまだ早いと思っていましたが、今年の状況を見て、薬師如来を描くのは今かなと思い制作しました。このような情勢だからこそ、重くならないようリラックスして描くことを心掛けました。像容は伝統にのっとったものではないですが、私なりに願いを込めて描いたつもりです。

■作者略歴

丸山一夫(1970年生まれ)
1970年 新潟県生まれ
2008年 長岡市にて個展
第40回日展 入選(2009年も)
2013年 第89回白日会展 入選(以後毎年)
2020年 第96回白日会展 会友奨励賞(副賞平澤篤賞) 準会員推挙
犬と猫と両方 ファウンダー捧賢一賞
犬と猫と両方
松浪 吉樹

■作家コメント

 普段から面白い事や楽しい事や好きな事など考えていて、それを自分の世界観で作品に表現しています。
 今回の作品は犬と猫をテーマにしていて、犬と猫が持っている癒しや可愛さをおもいっきりキャンバスに描きたいと思いました。
 背景はポップでカラフルに沢山の種類の犬(イヌ科の動物)や猫(ネコ科の動物)を描き、犬好き、猫好き、両方好き、その他色んな人がこの作品を見て色々探して楽しんで癒されて、元気になって貰いたい思いで描いた作品で、何よりも私が犬と猫が大好きな気持ちを作品に出ていた感じがします。

■作者略歴

松浪吉樹(1980年生まれ)
1980年 大阪府泉佐野市生まれ
2003年 大阪芸術大学美術学科 卒業
2005年 第22回天展 天理ビエンナーレ2005 入選
2006年 第51回関西新世紀展 関西新世紀賞・N氏賞(2014年 奨励賞)
2007年 アクリル美術大賞展2007 入選(2008年 入選)
2010年 第55回新世紀展大阪展 奨励賞
2010年 第9回あさご芸術の森大賞展 入選
2015年 第26回美浜美術展 FBC福井放送賞(2008,09,12,17,19年 入選)
2017年 第19回雪梁舎フィレンツェ賞展 佳作(2015,16,18,19年 入選)
2018年 和歌山大好き絵画展(個展) (ギャラリーけまり)
2018年 第7回あさごアートコンペティション ターナー賞
その他グループ展など多数
現在 新世紀美術協会会員 泉佐野美術協会会員
大叔母の家 優秀賞
大叔母の家
小俣 花名

■作家コメント

 大叔母様の家を描きました。窓から入ってくる光が綺麗で描きたいと思ったのがきっかけです。
 絵のモチーフには色々なものがあります。建物、静物、食べ物、植物、動物、人間、服、文字、光、どれか1つではなく、みんな絵の中で主人公にしてしまい、全部を引っくるめて「人の暮らし」として表現したいと思いました。

■作者略歴

小俣花名(1997年生まれ)
1997年 東京都生まれ
2015年 都立総合芸術高等学校美術科日本画専攻 卒業
2016年 中札内美術村企画公募展「二十歳の輪郭」 最優秀賞
2018年 第41回三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選
2019年 武蔵野美術大学造形学部日本画学科 卒業
2020年 FACE展2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展 優秀賞
第46回三菱商事アート・ゲート・プログラム 入選
現在 武蔵野美術大学造形研究科修士課程美術専攻日本画コース 第2学年在学中
忘れられた場所 優秀賞
忘れられた場所
鈴木 ほのみ

■作家コメント

 時間に追われる日々。
 振り返ってみて、何か忘れていることはありませんか?
 大好きだった場所、大切にしていた宝物。
 疲れた時は、その場所に帰って、休んでくださいね。

■作者略歴

鈴木ほのみ(1975年生まれ)
2000年 第18回上野の森美術館大賞展 賞候補(2003、13、15、16、18年も。2002、04、10、11、12、17、19、20年入選)
2001年 第6回TYK優秀絵画展 大賞
第4回熊谷守一大賞展 入選(2009年も)
2011年 第29回シェル美術賞2011 入選
個展(SYSTEMA GALLERY/大阪)
2014年 第3回あさごアートコンペ 入選
2015年 第8回はるひ絵画トリエンナーレ 佳作
第17回雪梁舎フィレンツェ賞展 入選(2016年も)
2016年 第29回全国絵画公募展IZUBI 入選
FACE展2017 損保ジャパン日本興亜美術賞展 入選(2017年も)
2017年 FACE展 選抜作家小品展(REIJINSHA GALLERY/銀座)
2018年 2人展(ギャラリー詩と美術館/岐阜県中津川市)
2019年 space A(ギャルリーくさ笛/愛知県名古屋市)
第21回雪梁舎フィレンツェ賞展 ファウンダー捧賢一賞
2020年 space 8(ギャルリーくさ笛/愛知県名古屋市)

■オーディエンス賞


新潟展・東京展ご来場者様による全展示作品を対象とした、「オーディエンス賞」の 投票が行われました。
投票総数1225票の集計の結果、伊藤晴香さんの《素晴らしき恩寵》が選出されました。
伊藤さんには記念の盾を贈呈します。


※全投票者の中から抽選で20名の方に当選する「第22回フィレンツェ賞展図録」は12月初旬ころの発送とさせていただきます。
(発表は発送をもってかえさせていただきます)

《素晴らしき恩寵》 《素晴らしき恩寵》
伊藤晴香

■作家コメント

この度は、オーディエンス賞も受賞させていただき、大変嬉しく思います。

皆様からのコメントを拝見し、温かい言葉の数々に、感動し、涙がこぼれました。
感謝でいっぱいです。

コメントを書いてくださった皆様、
私に票を入れてくださった皆様、
展覧会に足をお運びくださった皆様、
本当にありがとうございました!

入選作品リスト

 

■佳作

井上 直哉 ねぇ、リトル・ピープルならここにいる
柳田 金乃助 大樹のさざめ
町田 結香 gravity
長谷川 暉 broken night
開藤 菜々子 いろはにいし
俊寛 Salve, maestro!
榊原 孔美子 はなうた
木本 沙希 Four seasons

 

■入選

猪股 寛昭 休日
土井 久幸 道の先
村上 里紗 二人の大切な宝物
仲川 八寿男 Infinity(無限)
松田 朋子 妻恋ひ
玉上 順子 gran pione
藤野 七帆 想い遥かに
薗田 雅俊 Let's go home
高尾 明日香 午後2時の約束
水元 美穂子 ぐらぐら1
佐藤 貴奈 イルカと遊ぶ日
伊集院 正 紡ぎ~ワダツミ~
今吉 遥香 更新する朝
堀本 千明 私はあなたの一部
宮本 美澄 ダリア
村上 明花里 夢砌
陳 璟 無所属
片口 直樹 Your Muscari
松原 由加子 夜すがら
金子 貴富 鳳仙花
松村 和子 博愛
木村 真光 I see the light
南雲 まき 組曲

(順不同)

お問い合わせ

雪梁舎美術館「フィレンツェ賞展」事務局
〒950-1101
新潟県新潟市西区山田451
TEL:025-377-1888 / FAX:025-377-1881 (月曜日を除く 9時~18時)