フィレンツェ賞展

第25回雪梁舎フィレンツェ賞展

趣旨

 ルネッサンス文化発祥の地、フィレンツェは、世界的な芸術の都です。 このたび、日本国内において活躍しておられる、若い精鋭作家の発掘を目的として、「フィレンツェ賞展」を開催いたします。フィレンツェ滞在を通して、創作活動を支援し、21世紀の芸術文化の振興と、芸術家の育成を図ることを目指して作品を募集いたします。
「フィレンツェ賞展」は、雪梁舎美術館の設立者であり、株式会社コメリの創業者でもある捧賢一が発案し、1999年から開始したものです。第21回展よりこれを顕彰し、新たに「ファウンダー捧賢一賞」を設けました。

展覧会

【新潟】

雪梁舎美術館
 2023年7月29日(土)~9月10日(日)

【東京】

東京都美術館
 2023年10月24日(火)~30日(月)

※両会場とも全入賞・入選作品を展示します。

主催

公益財団法人 美術育成財団雪梁舎

協賛

株式会社 コメリ

協力

国立フィレンツェ美術アカデミア

後援

在日イタリア大使館、イタリア文化会館、新潟県、新潟市、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、読売新聞新潟支局、毎日新聞新潟支局、日本経済新聞社新潟支局、産経新聞新潟支局、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、FM新潟77.5

第25回雪梁舎フィレンツェ賞展の概要はこちら

応募資格

50歳以下(1972年1月1日以降生まれ)の具象系。
日本国内在住。 ※年齢を確認できる証明書等のコピーを添付していただきます。

申込期間

2023年4月1日(土)~6月1日(木)必着

作品規格

絵画(公募展等に未発表作品)。
S100号サイズ(162.1㎝×162.1㎝)以内。
壁面に展示可能なもの。作品保護のため、額(ガラスは不可、水彩・版画作品についてはアクリルに限り可)または仮額(画面より高さのあるもの)を必ず付けてください。ただし制作意図を妨げる場合は、展覧会の際に取り外すことができます。

審査員

チェチリア・デアリス (国立フィレンツェ美術アカデミア教授)
尾﨑 正明(茨城県近代美術館館長)
土方 明司(川崎市岡本太郎美術館館長)
眞室 佳武(美術評論家/前・東京都美術館館長)
捧  実穂(雪梁舎美術館理事長/学芸員)

■フィレンツェ大賞(1点)

3ヶ月間のフィレンツェ市での制作活動を支援。フィレンツェ美術アカデミアの特別聴講。 (渡航費・宿泊費・食費支給)
※国内外の情勢を考慮し、渡航時期等は応相談。
※作品は帰属

■フィレンツェ美術アカデミア賞(1点)

1ヶ月間のフィレンツェ市での制作活動を支援。
フィレンツェ美術アカデミアの特別聴講。(渡航費・宿泊費・食費支給)
※国内外の情勢を考慮し、渡航時期等は応相談。
※作品は帰属

■ファウンダー捧 賢一賞(1点)

賞金50万円
※作品は帰属

■優秀賞(2点)

賞金30万円

■雪梁舎設立30周年記念賞(1点)

賞金30万円

■佳作(10点程度)

■入選(30点程度)

■オーディエンス賞(1点)

※賞の内容、点数及び賞金額は変更となる場合があります。

出品料

1点 5,000円  2点 10,000円

応募要項

応募要項は、住所・氏名・電話番号を明記し、事務局までハガキかFAXでご請求ください。
また、こちらからダウンロードすることもできます。(印刷する場合は、ページサイズに合わせず実寸でA4用紙6枚に印刷してください)

応募要項ダウンロード

作品の搬入・搬出会場は、東京と新潟から選べます。




①ハート・アンド・アート(送付搬入・直接搬入)

〒134-0086 東京都江戸川区臨海町3-6-4
ヒューリック葛西臨海ビル507

【バスでお越しの場合】
•JR京葉線「葛西臨海公園駅」東口 都営バス①番のりば〈臨海28-1〉一之江橋西詰、葛西駅前、一之江駅前行き また②番のりば〈西葛20乙〉西葛西駅前行き
•東京メトロ東西線「葛西駅」南側 都営バス⑧番のりば〈臨海28-1〉葛西臨海公園駅前、臨海車庫行き また同のりば〈臨海28-2〉臨海車庫行き
•東京メトロ東西線「西葛西駅」南側 都営バス②番のりば〈西葛20乙〉葛西臨海公園駅前行き
※いずれからも【江戸川臨海郵便局前】バス停下車、徒歩1分。

【お車でお越しの場合】
•(東京方面~湾岸道路〈国道357〉)荒川湾岸橋(荒川)を越え、葛西・環七通り方面側道へ。葛西臨海公園交差点を左折し、一つ目の交差点を過ぎてすぐ左側「ヒューリック葛西臨海ビル」車両入口。
•(千葉方面~湾岸道路〈国道357〉)舞浜大橋(旧江戸川)を越え、葛西・環七通り方面側道へ。葛西臨海公園交差点を右折し、一つ目の交差点を過ぎてすぐ左側「ヒューリック葛西臨海ビル」車両入口。
•〈高速利用〉首都高湾岸線 「葛西」出口を出て環七通り方面へ。葛西臨海公園交差点から環七通りに入り、一つ目の交差点を過ぎてすぐ左側「ヒューリック葛西臨海ビル」車両入口。




②雪梁舎美術館(直接搬入のみ)

〒950-1101 新潟県新潟市西区山田451

【お車でお越しの場合】
黒埼I.C(新潟バイパス)から約5分、新潟西I.C(北陸自動車道)から約10分、新潟中央I.C(磐越自動車道)から約10分。

【バスでお越しの場合】
新潟駅前よりBRT萬代橋ラインに乗車、〈青山〉にて下車(約30分)。大野・白根線、味方線に乗り換え〈新潟ふるさと村〉にて下車(約10分)、徒歩3分。 もしくは、新潟駅前・新潟駅南口より急行大野・白根線に乗車、〈新潟ふるさと村〉にて下車(約35分)、徒歩3分。


作品搬入・搬出等のお問い合わせ

ハート・アンド・アート 東京営業所「フィレンツェ賞展」係
〒134‐0086
東京都江戸川区臨海町3-6-4 ヒューリック葛西臨海ビル507
TEL:03-6457-0961 / FAX:03-6457-0962 (日・祝日を除く 9時~18時)
インターネットからのお問い合わせはこちら(https://www.h-and-a.co.jp/setsuryosha23)

入選作品リスト

■フィレンツェ大賞

追憶の街 追憶の街
横田宙八

■作家コメント

足早に通り過ぎる人達の中に、寄り添い歩く家族の姿。幼い日の記憶は、父となった今、少し角度を変えて思い起こされる。


■作者略歴

横田宙八(1989年生まれ 神奈川県在住)
2008年 私立橘学苑高等学校 卒業
2021年 第56回昭和会展 入選(日動画廊)
2022年 第57回昭和会展 入選(日動画廊)
第24回雪梁舎フィレンツェ賞展 入選

■フィレンツェ美術アカデミア賞

自由研究 自由研究
薗田 雅俊

■作家コメント

これまでしばらく“線”を取り入れた画面づくりに取り組んできた。今作品は赤のグラデーションを意識したため、線も赤でスタートした。線とのバランスをとりつつ平面性を保ちたかったので、色面は極力ボリュームを抑えている。


■作者略歴

薗田雅俊(1974年生まれ 茨城県在住)
2004年 第10回リキテックス・ビエンナーレ 入選(同2006年)
2008年 第26回上野の森美術館大賞展 入選(同2010,‘12,’13,’14,’15年)
2009年 第11回雪梁舎フィレンツェ賞展 入選(同2015,’16,’17,’18,’19,’20年)
2010年 第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展
2014年 FACE展2014 入選
2016年 第11回熊谷守一大賞展 入選
第27回美浜美術展 入選
2017年 個展@銀座(ギャラリーオカベ、2020年)

■ファウンダー捧賢一賞

誰もいない場所 誰もいない場所
余 梦婷

■作家コメント

私の作品は多く夢から出てきた記憶やイメージ、風景そして人間を描いてきた。夢の場面は現実の世界と結びついて、不思議な風景となる。

休みのときに旅をして、そこで出会った様々な人々やその情景を記録した。ヨーロッパ、日本、あるいは中国の建物を空間に用意し、夢に出てきた人々を描き、独自の絵画世界を描いてきたと考えている。自分のなかに対象を求め、創作する過程で客観的な視点からその世界を見ることから始めた。現実と内的な世界の先にある生命に対しての思考を、私の絵画世界に定着させることを考えている。夢に出てきた人々は、そこにいる人物としてではなく記憶として描かれている。


■作者略歴

余 梦婷(1990年生まれ 東京都在住)
2017年 武蔵野美術大学油絵専攻 卒業
2018年 サンクトペテルブルク展覧会 入選
第53回昭和会展 入選
余梦婷個展(銀座スルガ台画廊)
2019年 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程油絵コース 卒業
2022年 余梦婷個展(銀座スルガ台画廊)
武蔵野美術大学大学院造形研究科博士課程 卒業
ルクセンブルク2022 芸術賞
2023年 美術新人賞デビュー展 入選

■雪梁舎設立30周年記念賞

緑の通路 緑の通路
洪 旭頡

■作家コメント

夏のある日、静かな電車に集まった小学生たちはマスクをしていても、目や姿勢から何か情報が伝わってきます。

電車はまだゆっくりと進み、子供たちを緑道へと導きます。


■作者略歴

洪 旭頡(1994年生まれ 東京都在住)
2018年 中国美術学院 卒業
2022年 武蔵野美術大学日本画研究科 入学

■優秀賞

ゆっくり急げ ゆっくり急げ
河野 隆行

■作家コメント

画題はヨーロッパで古くから用いられている格言「FESTINA LENTE」からインスピレーションを得ました。

小学生の息子は、毎日就寝直前に音読の宿題を慌ててこなします。焦って早口で読む姿は、かえって余計な労力を必要とし、よい読書の習慣にはつながっていないように思えます。けれど、眠気のあまりじっくり読んでも求める効果は得られなさそうです。何か相反する時間の中で、もがいている光景が浮かびました。

私の描く対象は、身の回りにあるもの、旅先で出会ったものなど、生活の何気ない場面の中に潜んでいます。描きたい衝動に駆られたそれらのものたちを、画面に留め置くように構成し、油彩の古典技法を用いて丹念に描こうと心がけています。

表現したいのは、私の心の内で揺さぶられる強く儚い世界そのものですが、鑑賞者には自由にイメージを感受してほしいとも願っています。


■作者略歴

河野 隆行(1980年生まれ 茨城県在住)
2002年 筑波大学芸術専門学群美術専攻 卒業
2003年 第57回二紀展 初入選(2019年以後毎回)
2004年 筑波大学大学院修士課程芸術研究科 修了
2021年 茨城県芸術祭 優賞
第74回二紀展 奨励賞
2022年 第15回記念春季二紀展
茨城県芸術祭 特賞

■優秀賞

不抜 こぼれていく
野中 美里

■作家コメント

作品テーマは、目には見えないつながりです。一つひとつ個々で存在するのではなく、一つひとつの関係にながれを感じながら制作しています。特定の風景を描くのではなく、時間、場所、日にちの違うたくさんの風景を線で描きおこしていきます。いろんな風景を重ねて一つの風景を構成してから画面に入ります。画面の中で新しい風景に出会うような感覚で制作しています。


■作者略歴

野中 美里(1995年生まれ 東京都在住)
2015年 第11回世界絵画大賞展 南嶌宏賞
2017年 シェル美術賞展2017 新藤淳審査員賞
2018年 日動画廊 未来展 準グランプリ
2019年 月刊美術新人デビュー グランプリ
日動画廊 未来展 グランプリ
2020年 武蔵野美術大学 大学院造形研究科美術専攻油絵コース 修了
武蔵野美術大学修了制作品展 優秀賞
FACE2021損保ジャパン日本興亜美術賞 入選
個展「Prism」(フジヰ画廊/東京)
2021年 明日をひらく絵画 第39回上野の森美術館大賞展 賞候補
ARTISTENEWGATE avex 賞
2022年 個展「野中美里展 ほどいていく」(日本橋高島屋S.C.本館2階アートアベニュー)
2023年 二人展「末松由華利 野中美里 展 over & lap」(日本橋髙島屋S.C.本館6階美術画廊X)

 新潟展・東京展ご来場者様による全展示作品を対象とした、「オーディエンス賞」の 投票が行われました。
投票総数1,971票の集計の結果、柳田金乃助さんの《番(つがい)》が選出されました。
柳田さんには記念の盾を贈呈します。


※全投票者の中から抽選で20名の方に当選する「第25回フィレンツェ賞展図録」は12月初旬ころの発送とさせていただきます。 (発表は発送をもってかえさせていただきます)

■オーディエンス賞

番(つがい) 番(つがい)
柳田金乃助

■作家コメント

戦禍や災害等、

深刻なニュースが常に我々の眼前において展開されていく昨今、


『生きる力が湧いてくる』


そんな絵が急務だと考えました。


その様な心持ちで挑んだ展覧会において、来場者様からの沢山の支持を得たという事は、言葉に尽くしがたい喜びです。


今回の作品のテーマでもある

『生命力』、『光』、『新たな息吹き』から、明日を生きる力と安息を今一度感じて戴けると幸いです。


最後になりましたが、

会期中、両会場へ足を運んでくださった全ての皆様、

本当にありがとうございました。


 

■佳作

平片 仁也 うみがみえたら
櫻井 あすみflow and stay(a girl by a lake)
関 佳奈子その先の光
ホ ユアFOCUS
松浪 吉樹愛LOVEわん
開藤 菜々子をちかた
山畑 美怜衣朽ちる主 ービワアンコウー
川村 照乃Cherry Tree

 

■入選

猪股 寛昭 好きなことだらけ
伊藤 遥夢羽
角谷 友里恵今日も生きてる
鶴 友那命の行く先
柳田 金乃助番(つがい)
兪 晶晶小夜時雨
陳 柏欣分断
洪 綉婷集まりの日
土井 久幸雪の降る日の
永田 恭子麗かな時
野村 日向片づけ
渡辺 アキラPrologue1
西原 東洋Corteggiamento (求愛)
孫 璧萱urban fantasy
新井 コー児皐月の空に
手塚 葉子烈風
蔵野 春生めぐる
福井 悠
大川内 俊喜岩打つ波
彭 楚月時間の流れ
中村 彰吾僕らはいつまで羊でいるのか
安樂 佐智子こもれびの詩
長野 桜菜森に抱かれて
谷川 真紀喜びの庭
齋藤 晶花曇

(順不同・敬称略)

お問い合わせ

雪梁舎美術館「フィレンツェ賞展」事務局
〒950-1101
新潟県新潟市西区山田451
TEL:025-377-1888 / FAX:025-377-1881 (月曜日を除く 9時~18時)