2014年7月29日
公益財団法人 雪梁舎美術館
公益財団法人雪梁舎美術館(新潟市 理事長:捧 実穂 以下、雪梁舎)は、雪梁舎が毎年行っている絵画公募展「雪梁舎フィレンツェ賞展」において、この度イタリア「4大美術学校」の一つに挙げられるフィレンツェ美術アカデミア(以下、アカデミア)と、大賞受賞作家派遣受け入れに関する締結を行いました。
「雪梁舎フィレンツェ賞展」とは、雪梁舎が行っている若手作家の育成を目的とした全国絵画公募展で、平成11年の第1回から今年で16回を数えます。大賞受賞者は、ルネサンス文化発祥の地イタリアフィレンツェに三か月間滞在して創作活動することができ、雪梁舎はその活動支援を通じて、これからの芸術文化の振興と若手芸術家の育成を図ることを目指しています。
これまでの受賞者は、フィレンツェ滞在中は個人の裁量で創作活動を行っておりましたが、この度の締結によりアカデミアでの特別聴講も体験することができるようになり、アカデミアと雪梁舎が組織的に結びつくことによってより中身の濃い創作活動ができるものと考えております。
雪梁舎は今年で開館20年の節目を迎えました。今回、アカデミアと日本国内としては初となる業務提携を締結し、「雪梁舎フィレンツェ賞展」を通じて新たな国際交流と若手作家の育成に努めてまいります。
・ アカデミアより「雪梁舎フィレンツェ賞展」の審査員として教授を派遣するとともに、新たに「フィレンツェ美術アカデミア賞」(一か月間フィレンツェ滞在)を新設する ・ 大賞受賞者及びフィレンツェ美術アカデミア賞受賞者がフィレンツェ滞在中は、アカデミアでの特別聴講を許可する ・ 平成27年 第17回雪梁舎フィレンツェ賞展より実施 |
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名 称 | ACCADEMIA DI BELLE ARTI DI FIRENZE(アカデミア ディ ベッレ アルティ フィレンツェ) |
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日本名 | フィレンツェ美術アカデミア |
生徒数 | 約1,200名(世界各国からの留学生多数) |
学 科 | ①絵画科(絵画、版画、美術史、芸術的解剖学) ②彫刻科(彫刻、美術史、解剖学) ③デコレーション科(装飾、美術史、解剖学、プラスチックの装飾) ④セット設計科(セットデザインと美術史) |
設 立 | 1563年ジョルジョ・ヴァザーリがフィレンツェに設立した「アカデミア・デッレ・アルティ・ディゼーニョ」(現フィレンツェ美術アカデミア)である。 「フィレンツェ美術アカデミア」では「Art del disebno」(直訳:素描の芸術) デッサンを基本として、古典彫刻や過去の芸術家の作品の模写を通して、芸術技法を吸収することに主眼を置いている。 それより10年ほど遅れてローマに「アカデミア・ディ・サン・ルカ」が設立されたが、この学校は美術教育的の為の機能を果たし、美術理論を中心とした学校であった。 |